一目惚れした時の話

医学生。卒業を控え、自分の人生がこれでいいのかわからなくなった結果、昔した恋愛を書いてみることにしました。

その8 前期から後期へ

医学部にいくか東大にいくか、最後まで迷っていたこともあって私立医学部は何個か願書は出していた(順天堂、慈恵、慶應)。 ただ、理3を受けると決めてから東大対策の時間が惜しくなり、ほぼ対策はしなかった。順天堂はセンター利用だったのでなんとかなった…

その7 前期どこにだそうか…

年が明け、来たるセンター試験に向け着々と準備を進めた。 僕は日本史を選択していた。今思えばやっぱり量は多かったと思う。ただ、社会の中で唯一日本史は抵抗がなく、「勉強楽しい」と思える数少ない科目だった。 とにかく85点の壁が厚く、S台主催のセンタ…

その6 寒くなり

夏の模試でE判定を食らってからは会う頻度を極端に下げ、勉強するようになった。 特に理科をしっかりやり、わりと得意の数学は落ちない程度に、苦手な英語は音読をひたすらするようになった。 英語の音読とか正直意味あったのかわからないけど、理科はやれば…

その5 勉強が…

夏。受験の天王山。 僕は全く勉強に集中できなかった。 主な理由は3つ。 1つ目はさやの存在。流れ的にそりゃそうなのだが。夏期講習でもさやと同じになった。なんたる運の良さ。講習の先生は普段の授業でもお世話になっている先生でとてもわかりやすかった。…

その4 告白

5月中旬。体育祭に負けて、責任をとって頭を丸めた。人生初の坊主。坊主にした翌朝、髪の毛の伸びを手のひらで実感した。生命を感じる。 僕はさやを諦められなかった。 でも玉砕は見えていた。知り合って間もないし、いきなり声をかけてあとはメールでしか殆…

その3 奇跡

話は少し戻って高3の4月 新年度になり、通っていた塾のクラスも新しくなった。僕は英語数学物理化学を習っていた。 物理のクラス。初回。扉を開けたら同じ高校のやつがたくさんいた。他校の知り合いも数人いた。これはうるさくなりそうだ。 そう思っていた時…

その2 告白のシナリオ

kposopo.hatenablog.com ↑前回はこちらから 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 高3の春。我が母校で一世一代の大イベント、体育祭が迫っていた。 さやを呼ぼう。 例外は勿論いるが、僕の母校の生徒は大方、体育祭をこよなく愛している。僕もその一人。…

その1 出会った時の話

あまりにも毎日が平凡だった。朝から病院行って合間にゲームしてタスクをこなして夜前に家に帰る。たまに部活に行って筋トレもして、プロテインを飲んで。僕は自分の人生の意味を見失っていた。 僕は医療を勉強すればするほど疑問を抱かずにはいられなかった…